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【制作史で読む】Led Zeppelin「Good Times Bad Times」──“デビュー1曲目”で全部やった。ボーナムの足が爆発し、リフが前へ転がり、ロックの新時代を開幕させた名刺

「Good Times Bad Times」は、レッド・ツェッペリンの“名刺”だ。しかも普通の名刺じゃない。初手で相手の机を割る名刺。デビュー作『Led Zeppelin』(1969)の1曲目。ここで彼らは宣言した。重いロックをやるでもブル...
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【制作史で読む】Led Zeppelin「Rock and Roll」──“ドラムの過去録り”から始まった即興が、IVの中で最もまっすぐなロックンロール宣言になった。ミスから生まれ、最短距離で刺さる名演

「Rock and Roll」は、レッド・ツェッペリンの曲の中でも異様にストレートだ。神秘も叙情もない。あるのはロックンロールの芯だけ。そして制作史がまた最高にロックで、これ、最初から狙って作った曲じゃない。セッションの流れ(ほぼ事故)から...
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【制作史で読む】Led Zeppelin「Whole Lotta Love」──“ツェッペリンの顔”を一撃で作ったリフと、スタジオで狂わせた中間部。シングル拒否のはずが編集盤でヒットし、ライブでは怪物に育った

「Whole Lotta Love」は、レッド・ツェッペリンが“新しい時代のハードロック”として世界に刻印された瞬間だ。イントロのリフだけで勝ってるのに、そこから先でさらに勝ちにいく。制作史の肝はここ。『Led Zeppelin II』の1...
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【制作史で読む】Led Zeppelin「Black Dog」──“迷子になるリフ”で観客を引きずり回し、IVの入口に罠を仕掛けた。複雑な掛け合い構造と、犬の名前がそのまま曲名になった異形のヒット

「Black Dog」は、レッド・ツェッペリンが“ただの豪快バンド”じゃないと証明する曲だ。この曲はノれそうでノれない。正確に言うと、ノせてから外す。制作史の肝はここ。アルバム『Led Zeppelin IV』(1971)の冒頭を飾る“罠”...
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【制作史で読む】Led Zeppelin『Stairway to Heaven』──“売るためのシングル”を拒んで、8分で神話を作った。山荘録音で骨格が生まれ、スタジオで積み上げられ、ラジオが勝手に国歌にした

「Stairway to Heaven」は、ロックの歴史でいちばん有名な“長い曲”のひとつだ。でも制作史の視点で見ると、これは「長いからすごい」じゃない。シングルにしなくても勝てるって態度と、段階的に熱が上がる構成を、バンドが本気で実現した...
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【制作史で読む】David Bowie「Space Oddity」──アポロ11号の夏に“宇宙”へ飛び、BBCに拾われて現実と結びつき、後年の“メジャー・トム神話”の起点になった出世作

「Space Oddity」は、ボウイが“変身できる作家”として世に見つかった瞬間だ。ただの宇宙ソングじゃない。ポップなSFの顔をした、人間ドラマになってる。制作史の肝はここ。1969年、アポロ11号ムードの中で書かれ、“宇宙=当時の現実”...
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【制作史で読む】David Bowie「The Man Who Sold the World」──“フォークの人”を脱ぎ捨てて、歪んだギターで別人に生まれ変わった。70年春のセッションで録られ、90年代の再発見で神話になった転換点

「The Man Who Sold the World」は、ボウイの“変身癖”が作品として決定的に形になった曲だ。後のジギーやベルリン三部作ほど有名じゃない時期なのに、ここにはもう全部入ってる。不穏な寓話ねじれたメロディロック寄りへ踏み込む...
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【制作史で読む】David Bowie「Starman」──最後に書かれた切り札が、72年7月のテレビで“着火”した。2月のトライデントで録られ、シングルのミックス差で語り継がれた“星からの招待状”

「Starman」は、アルバム『Ziggy Stardust』の物語に“外から光”を差し込む曲だ。暗い終末感やロックスター神話の中に、突然まっすぐな希望が落ちてくる。そして制作史で面白いのは、これが単なる名曲じゃなく、「最後に書いて、最後に...
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【制作史で読む】David Bowie「Ziggy Stardust」──“架空のロックスター”を、たった数分のリフで実在させた。71年11月のトライデントで録られ、72年に世界へ放たれた“キャラソングの完成形”

「Ziggy Stardust」は、単なるアルバム曲じゃない。これは人格の誕生だ。ボウイは“ジギー”という架空のロックスターを作り、その人物がどんな匂いで、どんな破滅を抱えていて、どんな眩しさを持つかを、歌とリフだけで成立させた。制作史の肝...
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【制作史で読む】Alanis Morissette「Ironic」──“皮肉とは何か”をズラしたまま、90年代の空気を丸ごと掴み取った問題作。正確さより感情で勝った一曲

「Ironic」は、ずっと揉め続けてる曲だ。「これ、皮肉じゃなくね?」このツッコミとセットで語られる。でも結論から言う。それでもこの曲は勝った。なぜなら、90年代の“ズレた感情”を、これ以上なく正確に掴んだからだ。制作史の肝はここ。1995...