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【制作史で読む】Led Zeppelin「You Shook Me」──“ブルースの巨人”を正面から演り倒し、スタジオで拡張して“ツェッペリン流”に変えた。デビュー盤で早くも見えた、引用と革新の境界線

「You Shook Me」は、レッド・ツェッペリンのデビュー作で最も“ブルース直系”の曲だ。でも単なるブルース・カバーじゃない。彼らはここで、伝統を踏み台にして音のスケールを変えている。制作史の肝はここ。元曲はWillie Dixon作(...
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【制作史で読む】Guns N’ Roses「You’re Crazy」──“速い・軽い・危ない”のに、後年アコースティックで別の顔も見せた二面性。Appetiteの治安をさらに下げ、同じ曲が2回生まれ直した

「You’re Crazy」は、ガンズの中でも妙に“変な勝ち方”をしてる曲だ。『Appetite for Destruction』では短距離走みたいに速くて荒い。でも後年、別バージョンでアコースティック寄りに作り直して、全然違う表情を見せた...
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【制作史で読む】KIRINJI「エイリアンズ(※“エイリアン”で通るやつ)」──“郊外の夜”を宇宙規模に拡張した、00年代J-POP屈指のメロウ・クラシック

KIRINJIの「エイリアンズ」は、いわゆる“名曲”って言葉が軽く聞こえるタイプの曲だ。派手に泣かせない。盛り上げて勝負もしない。ただ夜の空気だけで、心を持っていく。制作史の肝はここ。作詞作曲:堀込泰行。兄弟デュオ期のKIRINJIを代表す...
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【制作史で読む】Led Zeppelin「Dazed and Confused」──“暗いリフ曲”を超えて、ステージで怪物化した起点。元曲を吸い込み、ボウイ弓で狂わせ、デビュー盤に“重い未来”を刻んだ

「Dazed and Confused」は、レッド・ツェッペリンが“ただのブルースロック・バンド”じゃないと宣言した曲だ。暗い。重い。しかも長い。だがこの曲は、暗いから強いんじゃない。展開で飲み込むから強い。制作史の肝はここ。デビュー作『L...
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【制作史で読む】Guns N’ Roses「Anything Goes」──“なんでもアリ”を本当にやった初期ガンズの下品ポップ。LAの猥雑さを突っ込んで、アルバムの治安を最終盤でさらに下げる

「Anything Goes」は、『Appetite for Destruction』の中でもいちばん“下品で軽い”。でもそれが必要なんだよ。アルバム終盤で、説教にもドラマにも逃げず、LAの猥雑さをそのまま投げつける役がいる。制作史の肝はこ...
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【制作史で読む】Ozzy Osbourne「Bark at the Moon」──“ランディ以後”の空白を噛みちぎって再始動。ギターが吠え、PVで狼男になり、クレジット問題まで背負って“80sオジー像”を決めた一撃

「Bark at the Moon」は、ただの代表曲じゃない。これは再起動の宣言だ。ランディ・ローズ亡き後、バンドの骨格が揺れていた時期に、“次の看板”として投げ込まれたのがこの曲。しかも音だけじゃなく、映像(狼男)でキャラまで固定した。制...
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【制作史で読む】Led Zeppelin「Your Time Is Gonna Come」──“オルガンで始まるツェッペリン”の異物感が最高。教会みたいな導入から、裏切りの歌へ落ちていく。デビュー盤の中で見える、もう一つの顔

「Your Time Is Gonna Come」は、レッド・ツェッペリンのデビュー盤の中でも空気が違う。暴力的なリフじゃなく、オルガンの荘厳さで始まる。でも優しい曲じゃない。内容はしっかり冷たい。“いつかお前の番が来る”という、静かな復讐...
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【制作史で読む】Guns N’ Roses「Rocket Queen」──欲望と崩壊を8分で全部やった。猥雑な前半から、救いみたいな後半へ。Appetiteを“物語”として終わらせた最終章

「Rocket Queen」は、『Appetite for Destruction』のラストに置かれた理由がはっきりしている曲だ。ここまでアルバムで積み上げてきた 欲望・暴走・依存・街の空気を、一度ぜんぶ汚く吐き出してから、最後にだけ少し違...
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【制作史で読む】Ozzy Osbourne「No More Tears」──90年代に“重量”で勝ち切った復活劇。長尺構成、うねるベース、叙情ギターで“終わらせない”ことを証明した決定打

「No More Tears」は、オジーが90年代でも主役でいられると証明した曲だ。スピードでも派手さでもない。重さと構成力で殴ってくる。制作史の肝はここ。1991年作、同名アルバムのタイトル曲にして核ベース主導のうねりから始まる異色の導入...
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【制作史で読む】Led Zeppelin「Black Mountain Side」──デビュー盤に“英国フォークとインド”をねじ込んだ2分。DADGADとタブラで異世界を開き、クレジット問題まで含めて伝説になった小さな爆弾

「Black Mountain Side」は、レッド・ツェッペリンのデビュー盤の中で一番“異物”だ。歌がない。爆音でもない。たった2分ちょい。なのに印象は強烈で、フォーク×東洋趣味×ギター職人芸が一気に出る。制作史の肝はここ。1969年デビ...