音楽

【制作史で読む】Jewel「You Were Meant for Me」──日記から生まれ、ライブで鍛えられ、90年代を静かに支配した“等身大ラブソング”

「You Were Meant for Me」は、大げさじゃない。泣かせに来ない。でも気づくと、心の一番近いところに入り込んでくる。90年代半ば、グランジやオルタナが空気を支配していた時代に、アコースティックと本音だけで勝ち切った曲だ。制作...
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【制作史で読む】Ozzy Osbourne「No More Tears」──90年代に“重量”で勝ち切った復活劇。長尺構成、うねるベース、叙情ギターで“終わらせない”ことを証明した決定打

「No More Tears」は、オジーが90年代でも主役でいられると証明した曲だ。スピードでも派手さでもない。重さと構成力で殴ってくる。制作史の肝はここ。1991年作、同名アルバムのタイトル曲にして核ベース主導のうねりから始まる異色の導入...
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【制作史で読む】Ozzy Osbourne「Bark at the Moon」──“ランディ以後”の空白を噛みちぎって再始動。ギターが吠え、PVで狼男になり、クレジット問題まで背負って“80sオジー像”を決めた一撃

「Bark at the Moon」は、ただの代表曲じゃない。これは再起動の宣言だ。ランディ・ローズ亡き後、バンドの骨格が揺れていた時期に、“次の看板”として投げ込まれたのがこの曲。しかも音だけじゃなく、映像(狼男)でキャラまで固定した。制...
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【制作史で読む】KIRINJI「エイリアンズ(※“エイリアン”で通るやつ)」──“郊外の夜”を宇宙規模に拡張した、00年代J-POP屈指のメロウ・クラシック

KIRINJIの「エイリアンズ」は、いわゆる“名曲”って言葉が軽く聞こえるタイプの曲だ。派手に泣かせない。盛り上げて勝負もしない。ただ夜の空気だけで、心を持っていく。制作史の肝はここ。作詞作曲:堀込泰行。兄弟デュオ期のKIRINJIを代表す...
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【制作史で読む】The Beatles「Drive My Car」──“恋の歌”をひっくり返して、R&Bの熱で突っ走った。深夜セッションで骨格が固まり、UK盤『Rubber Soul』の1曲目を奪った痛快な開幕曲

「Drive My Car」は、ビートルズが“やさしい内省”に寄っていく1965年末に、いきなりR&Bの勢いでドアを蹴破ってくる曲だ。『Rubber Soul』の空気を象徴するのは「Norwegian Wood」みたいな曲──そう思ってる人...
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【制作史で読む】Blue Öyster Cult「(Don’t Fear) The Reaper」──“死”を怖がるな、じゃない。“愛が終わらない”って歌を、ラジオ向け編集でヒットにして、後年ミーム化まで飲み込んだ怪物曲

「(Don't Fear) The Reaper」は、誤解されやすい。タイトルだけ見ると“死を賛美する曲”みたいに見える。でも中身は逆で、愛が死をまたいで続くって発想のラブソングだ。制作史の肝はここ。作曲はギタリストのドナルド “バック・ダ...
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【制作史で読む】The Beatles「Do You Want to Know a Secret」──白雪姫のフレーズと“内輪の合言葉”から生まれた、ジョージ初期リードの甘くて切ない名刺曲

「Do You Want to Know a Secret」は『Please Please Me』序盤に置かれた、ジョージの“初期リード枠”の代表曲だ。派手な仕掛けはないのに、耳に残る。理由はシンプルで、メロディが優しくて、歌い口が真っ直ぐ...
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【制作史で読む】The Beatles『Don’t Pass Me By』──リンゴが初めて“自分の歌”を形にした日

「Don't Pass Me By」は、完成度で聴く曲じゃない。これは存在証明の歌だ。リンゴが「自分の曲を、自分の名前で、自分の声で」出す。ビートルズ史で見れば、それ自体が事件だった。制作史の肝はここ。構想は1964年頃。ツアー全盛期から存...
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【制作史で読む】The Beatles「Don’t Let Me Down」──混乱の1969年に、ジョンが“本音”を吐いた。屋上で完成し、片面扱いで埋もれ、後年やっと正しい評価に落ち着いた名演

「Don't Let Me Down」は、1969年のビートルズの中でも特に“生身”が出てる曲だ。作り込んだ芸じゃない。ジョンが素で頼ってる。だから刺さる。制作史の肝はここ。ジョンがヨーコとの関係を背景に、かなり直球の本音で書いた曲と言われ...
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【制作史で読む】The Beatles「Doctor Robert」──“薬の医者”の噂話を、軽快なリフとコーラスで包んだ『Revolver』の小さな爆弾

「Doctor Robert」は『Revolver』後半にさらっと置かれてるのに、内容は当時としてはかなり攻めてる。音だけ聴けばポップ寄りで軽い。なのに題材は“裏口の医者”だ。このギャップが1966年のビートルズらしい。制作史の肝はここ。曲...