秀丸エディタの「クリップボード履歴」を使い倒す:直近n個から選んで貼る

コピー&貼り付けって、作業のほとんどだ。
でも「直前にコピーした1個」だけじゃ足りない場面が多い。

  • AとBを交互に貼りたい
  • さっきコピーしたURLに戻りたい
  • 2つ前の定型文をもう一回使いたい
  • 断片を順番に貼って文章を組み立てたい

こういう時に効くのが、秀丸の クリップボード履歴
さらにマクロで「番号指定で貼る」まで行くと、手癖が変わる。


クリップボード履歴って何?

コピーした内容を複数ためておいて、あとから選んで取り出せる機能。
「さっきのコピー」に戻れるだけで、貼り付け作業が一気に楽になる。


1) まず履歴を有効化する(最初だけ)

秀丸の設定で「クリップボード履歴を取る」をONにする。

  • 動作環境 を開く
  • 常駐機能(または近い項目)にある
    「クリップボードの履歴を取る」 をON

必要ならここも調整できる。

  • 同じ内容は履歴に入れない
  • 指定サイズ以上は履歴に入れない
  • 自動保存

2) 標準機能だけで「履歴から貼る」方法

2-1. 履歴画面を出す

  • メニュー:編集 → クリップボード履歴
  • もしくはショートカット(環境によって違う)

2-2. 履歴から取り出して貼る

履歴一覧から貼りたいものを選んで「取り出し」。
「取り出しと同時に貼り付け」 をONにしておくと、取り出した瞬間に貼れる。

2-3. Alt + 数字でサクッと取る

履歴の番号に対応して Alt + 数字 で取り出せる操作もある。
「取り出しと同時に貼り付け」をONにしてるなら、ほぼそれだけで回る。


3) マクロで「直近n個から番号指定で貼り付け」

履歴画面は便利だけど、開くのすら面倒な時がある。
そこで「0=最新、1=1つ前、2=2つ前…」を入力して貼るだけのマクロ。

狙いはこれ。

  1. 何個前まで見るか(n)
  2. どれを貼るか(idx)
  3. 貼る
  4. クリップボードは元に戻す(流れを崩さない)

マクロ本体(コピペで使える)

ファイル名:clip_pick_paste.mac

/*
  clip_pick_paste.mac
  直近n個のクリップボード履歴から「番号」で選んで貼り付ける。

  使い方:
    - 実行 → n(表示上限)を入力
    - idx(0=最新, 1=1つ前...)を入力
    - 指定の履歴を貼り付け
    - クリップボードは元の内容に戻す

  前提:
    - 秀丸の「クリップボード履歴」が有効になっていること
*/

#n = val(input("何個前まで使う?(例: 10)", "10"));
if (#n < 1) #n = 10;

#idx = val(input("貼り付ける番号(0=最新, 1=1つ前, 2=2つ前...)", "1"));
if (#idx < 0) #idx = 0;
if (#idx >= #n) {
    message "番号が範囲外だ。";
    endmacro;
}

// 元のクリップボードを退避
$bk = getclipboard();

// 指定履歴をクリップボードへ取り出す
getcliphist #idx;
if (!result) {
    // 取り出しに失敗(履歴が足りない / 履歴OFF など)
    setclipboard $bk;
    message "履歴の取り出しに失敗した。履歴が有効か、番号が大きすぎないか確認しろ。";
    endmacro;
}

// 貼り付け
paste;

// クリップボードを元に戻す
setclipboard $bk;

4) 導入手順(3分)

  1. 秀丸で新規ファイルを開いて、上のマクロを貼る
  2. clip_pick_paste.mac で保存
  3. マクロ → マクロ登録 で登録
  4. キー割り当てでショートカットを付ける(任意)

5) 使い方のコツ(地味に効く)

0 / 1 / 2 だけ覚えれば勝ち

実戦でよく使うのは、だいたいこの3つ。

  • 0:いまコピーしたやつ
  • 1:1個前
  • 2:2個前

これだけで「戻りたい」がほぼ解決する。

「交互貼り」作業が速くなる

AとBを交互に貼る時、毎回コピーし直すのは無駄。
履歴から引っ張れば、それだけでテンポが変わる。


6) 注意点(セキュリティ)

クリップボードには、パスワードやトークンや個人情報が混ざりがち。
履歴を使うなら、運用には気を付けろ。必要なら履歴をOFFにするのも手だ。


まとめ

  • クリップボード履歴をONにするだけで、貼り付けが速くなる
  • 標準の履歴画面でも十分便利
  • マクロで「番号指定→貼り付け」まで行くと、編集作業の手数が減る

「直前しか貼れない」状態から抜けるだけで、作業の詰まりが一気に減る。

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